「第14回 遠友みらい塾」を開催しました。 

「第14回遠友みらい塾」を、3月24日に愛生舘サロン(中央区南1条西5丁目・愛生舘ビル6F)にて開催しました。この日は、ジャーナリストで同塾の塾生でもある黒田伸さんが、「クラーク博士と日本野球のルーツ」というテーマでお話しをされました。その内容は、北海道における野球の歴史を通して見えてくる先人たちの歩みが、命名150年を迎えた「北海道」の発展に欠くことのできない、大切な足跡であることを再認識する貴重な機会になるものでした。

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北海道の野球の歴史について話をする黒田氏

2020年の東京オリンピックで正式種目として復活する野球は、戦後日本においては「国技」ともいわれる代表的なスポーツのひとつ。日本に「野球」が普及するルーツのひとつとして、札幌農学校(元北大)が、大きく関与している可能性に言及する黒田氏のお話は、北海道が歩んできた歴史の多様な側面を示す貴重なお話でした。また、この日は、以前から注目されていたプロ野球・日本ハムの球場移転先が、「北広島市に決定」といった報道が一部新聞で報じられたこともあり、冒頭では、ドーム移転問題やスポーツ界のマル秘エピソードにも言及されていました。

 

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黒田氏の話を聞く塾生の様子

そして後半は、北海道と野球の歴史についてお話されました。そこでは日本に初めてバットとボールを持ち込んだのが、開拓史仮学校で教師を勤めたアルバート・G・ベイツであった史実などをもとに、じつは北海道という地が、日本に野球が伝道した最初のルーツとしての可能性をもっているのではないか? という仮説を札幌農学校との関係なども交えたうえでご紹介して頂きました。さらに野球に関するモニュメント(建造物や記念碑)が、日本の野球の歴史に大きく関係していることにも触れ、モニュメントと歴史のつながりについてもお話されました。長らく道内のスポーツ報道に携わってきた同氏のお話は、野球ファンなら思わず耳を傾けてしまう興味深いお話ばかりでした。

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黒田さんがスライドで紹介した開拓使仮学校跡の石碑

その後の報告会では、「一般社団法人 新渡戸稲造と札幌遠友夜学校を考える会の秋山孝二代表理事が、第2回の「INAZOサミット」の開催を、岩手・花巻市で計画していることをご報告されたほか、新渡戸稲造の著書の読書会で世話人を務める三上節子さんが、三島徳三 北海道大学名誉教授を講師に迎えたフォーラム(演題「新渡戸稲造の業績が現代に示唆するもの」、新渡戸稲造と札幌遠友夜学校を考える会フォーラム・道民カレッッジ連携講座 日時:2018年6月23日(土曜日)開演14:00〜16:00、場所:札幌エルプラザ3Fホール)の開催についてご紹介頂きました。

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第2回の「INAZOサミット」について話をする秋山氏

次回「第15回 遠友みらい塾」は、寺島実郎塾長をお招きし、4月17日(火)に開催(17時15分開場、17時45分開演 場所:愛生舘サロン)する予定です。
みなさまのご参加をお待ちしております。

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