「第10回 遠友みらい塾」を開催しました。 

「第10回遠友みらい塾」を、5月22日に愛生舘サロン(中央区南1条西5丁目・愛生舘ビル6F)にて開催しました。この日は新たな顔ぶれも加わり28人が参加。今年初開催となった寺島実郎塾長の講演をはじめ、塾生同士の情報交換会も活発に行われ、有意義な時間を共有できました。
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今回の寺島塾長の講演は、「歴史」や「世界」をどのように捉えるのかといったテーマが中心でした。その際に重要なのが、この日、塾長が何度も口にしていた「知性」(インテリジェンス)という言葉です。ここでいう「知性」とは、「歴史の断片ではなく、歴史的な時間のつながりを意識すること」で見えてくる歴史観や世界像に対する視座。こうした知見をもとに捉えた「近代」に対する言及は、従来とは異なる新しい「世界」を想像させられる、とても興味深い内容でした。またそこでは、同塾に関わりの深い新渡戸稲造にも触れ、時代に先立ちグローカル性に富んだ人物であったことなどが紹介されました。最後は21世紀におけるトランプ政権の誕生や日本における人口問題と高齢化社会などについても言及され、現代に生じる様々な事柄が、過去の歴史的文脈と重層的な関連性を有していることをお話されました。約1時間におよぶ貴重なお話に、会場を埋め尽くした塾生たちも、思わず時間が経つのを忘れるほど真剣に聞き入っている様子でした。

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その後は、塾生たちによる情報交換会を実施しました。まずは「一般社団法人 新渡戸稲造と札幌遠友夜学校を考える会の秋山孝二代表理事が、新渡戸稲造記念公園(中央区南4東4)に関する活動報告をはじめ、新渡戸稲造についての卒業論文を執筆した平岡愛さんのユニークな取り組み、さらには第5回新渡戸稲造と札幌遠友夜学校を考える会の記念フォーラムとして工藤慶一氏による記念講演「夜間中学校と学びの権利 〜教育の豊かさを求めて〜」の開催(日時:6月3日 14時開演、場所:札幌エルプラザ3階ホール)についてご紹介を頂きました。

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(上から)秋山さん、宮澤さん、黒田さん、峰崎さん

続いて、全国規模のプロジェクトである「第1回 稲造サミット・札幌(日時:11月25日、場所:札幌プリンスホテル国際間パミール3F)の開催に向けて、宮澤洋子実行委員長が現在の経過報告をされました。
最後はこの日参加された、元参議院議員の峰崎直樹氏をはじめ、ジャーナリストとしてご活躍される黒田伸氏らをはじめとする参加者のみなさまから、感想も含めた様々な話題についてお話を頂戴しました。参加された塾生たちも、北海道の将来や21世紀という時代について、思いを巡らせる貴重な機会となったようで、終了後には多くの方が充実した表情で会場を後にされました。

次回、「第11回 遠友みらい塾」は、7月22日(土)の開催(時間:13時30分〜15時30分、場所:愛生舘ビル6F愛生舘サロン)を予定しております。みなさまのご参加をお待ちしております。

 

 

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【参考サイト】
寺島文庫HP「BS11」
http://www.terashima-bunko.com/bs11.html
一般社団法人 新渡戸稲造と札幌遠友夜学校を考える会
http://nitobe-enyu.org/
「卒論で卒ローン」(平岡愛さん)
https://peraichi.com/landing_pages/view/soturon

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