「第8回 遠友みらい塾」を開催しました。

「第8回遠友みらい塾」を、1月28日に札幌駅前ビジネススペース(北5条西6丁目)にて開催しました。2年目最初の開催となったこの日は、新たな参加者も加わり13人が参加。一人ひとりの顔が見える距離感の中で、積極的な意見交換が行われました。

今回は「北海道club」の宮澤洋子代表幹事から、廃棄ゴミ等を燃料化につなげてエネルギーとして再利用する取り組みについてのご報告を頂きました。冒頭で「ゴミ」が地上の「資源」であること、社会における循環システムの重要性についてお話しされたのち、「FUKU-FUKUプロジェクト」(回収した廃棄衣料品等を燃料に代えて再エネルギーとして活用する試み)や「PLA-PULSプロジェクト」(回収した廃棄プラスチック等を再製品化する試み)というリサイクルに関する活動についてのお話しがありました。

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現在の取り組みについて話しをする宮澤代表理事

これらのプロジェクトは「捨てられるモノ(廃棄ゴミ)をエネルギーに代える」というコンセプトのもと、地上資源を循環型社会という「しくみ」をもとに体現していく取り組み。約1時間に渡るお話しでは、いかに「資源」として回収するかといった方法をはじめ、映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」に登場する車型タイムマシンをモチーフとした「デロリアンプロジェクト」(廃棄衣服をバイオエタノール燃料に代えて実際に車を走行させるという試み)という興味深い取り組みや、再燃料化したエネルギーをジェット燃料として活用する展望、さらには、廃棄するプラスチック(ポリエステル)ゴミを再利用して製作された衣服などをご紹介して頂きました。最後はこうした「リサイクルの輪」が広まることによって見えてくる新しい可能性や、現代における「エネルギーの活用」にまで話が及ぶと、塾生たちからも次々に質問や意見が寄せられ、熱の込もった意見交換がなされました。
その後は、「一般社団法人 新渡戸稲造と札幌遠友夜学校を考える会の秋山孝二代表理事が、遠友夜学校記念館敷地(新渡戸稲造記念公園内:中央区南4条東4)に設置されていた鉄パイプの撤去と掲示板設置を報告。昨年末に鉄パイプが撤去されたことで、現在は、子どもたちの遊び場となっているとの暖かなお話しがありました。その他にも、全国規模のプロジェクトとして構想している「INAZOサミット」開催の進捗状況についてのご報告もあり、寺島実郎塾長による講演をはじめ、参加者たちが積極的に交流できる機会としてプロジェクトを計画していることなどをお話しされました。

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INAZOサミット等の近況報告を行う秋山代表理事

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鉄パイプが撤去されて、掲示板が設置。現在は子どもたちの遊び場となっている敷地の風景。右は以前の風景

締めくくりは、参加した塾生たちが「観光」、「テクノロジー」、「介護」、「AI」、「スポーツ」等の様々な話題をもとに近況を報告。いずれも2年目を迎えた同塾のさらなる活性化を予感させる内容でした。
次回「第9回 遠友みらい塾」は、2017年3月25日(土)の開催(時間:午後13時30分〜15時30分予定、場所:愛生舘ビル6F愛生舘サロン)を予定しております。
みなさまのご参加をお待ちしております。

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積極的に意見交換をする参加者たち

 

【参考サイト】
デロリアンプロジェクト
http://fukufuku-project.jp/GoDelorean/
一般社団法人 新渡戸稲造と札幌遠友夜学校を考える会
http://nitobe-enyu.org/

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